自然治癒力について 自然治癒力って聞いたことがあると思います。
自然に治癒する力ということです。
人間にはこの自然治癒力がそなわっていまして
例えば
転んで膝を擦りむく→血が出る→カサブタになる→カサブタが取れて肌が元通りになる
何だか寒気がする→沢山着込んで寝る→汗をかく→起きるとスッキリする
虫に刺される→かゆい→かく→いつの間にか元通りになる
などなど いつの間にか治っていたり楽になっていたりということが日常にはよくあると思います。 それは誰が治してくれたわけでもなく、自分で自分を治す力で治したのです。 誰もが持っている力ではありますが そこには多少の個人差があります。 ほおっておいても、自然治癒力の強い人は治すことが出来ます。しかしこれが弱い人は お薬の力を借りることもあると思います。 お薬で弱まった自然治癒力を助けてもらい、治していくという方法です。
ですが、毎回お薬の力を借りていてはどうでしょうか?
貝原益軒さんという哲学者が正徳2年に書いた「養生訓」と書物があります。 この時代で84歳まで長寿を全うされたご自身の健康法を記されたものです。 そこにはこう書かれてあります。 「薬をのまずして、おのづからいゆる病多し。 是をしらで、みだりに薬を用て、薬にあてられて病をまし、食をさまたげ、久しくいゑずして、死にいたるも亦多し。」 薬を飲まなくて自然に治る病気は多い。それを知らないで薬を飲んだりすると、病気が悪化したり、食欲不振になり、長く患い、死に至ることも多い。
確かにお薬を飲むと早く治ることもありますし、お薬が必要な時もあります。 しかし、少しの症状で自分で充分治せることにお薬ばかり頼っていては、お薬もいつか効かなくなってしまうかもしれません。 自然治癒力は誰にでもある力です。
鍼灸は、弱った自然治癒力を強めることが可能です。